投資とは何か?

さて、「今回は投資とは何か?」を解説します。抽象的で難しい話に思えますが、一度理解すれば簡単です。

「そんな小難しい話はどーでも良いから、儲かる方法だけ教えてほしい!」という声も聞こえてきそうですが、悪い人(金融機関も含めて)に騙されないよう、大枠だけでも理解いただければと思います。

これが理解できると、変な投資話や儲け話に飛びついて損をする可能性がグッと下がります。お金や資産運用に対する不安、抵抗も減らすことができます。 投資の定義は色々とありますが、簡潔にいうと「リスクを取って、価値を生み出すモノや人に元手を提供する行為」です。

これだけ言っても何やねん、ということなので、分かりやすく不動産で例えます。不動産投資は、不動産を買って賃料収入を得る投資です。テナントにしろ、住宅にしろ、不動産は借りている人に価値を提供しているので、その見返りとして賃料が入ってきます。不動産が価値を産み出しているので、その見返りがもらえるわけです。

株式投資も同じです。自動車会社の株を持っているとします。自動車会社の株を持つということは、自動車会社の一部オーナーになっているのと同じです。

自動車会社は当たり前ですが、自動車を作って売ることで利益を産んでいます。株主から提供された元手を自動車という価値に変えて世の中に提供し、利益の一部を分け前として株主に還元します。

不動産投資であれば、株式投資であれ、価値を生み出す何かに元手を提供する行為、が投資です。投資は金の取り合いではないので、投資した人全てが幸せになれる可能性があります。

例えば、鈴木さん、佐藤さん、高橋さんが100万円ずつ出資して、スマホゲームの会社を作ったとします。3人はお金だけ出して、経営は吉田さんに任せました。

吉田さんの考新しいゲームがヒットし、会社は急成長、吉田さんに毎年2000万円の給料を払いつつも、出資した3人には毎年100万円の配当も払えるようになりました。

鈴木さん、佐藤さん、高橋さんの3人は、みんな仲良く金持ちになりました、めでたしめでたし・・・といったことが起こります。みんなの元手が世の中に価値を産み、それがお金になって返ってきました。

この、価値を生み出すモノに元手を提供するのが投資、という考え方は重要で、この認識があると世の中に溢れる「投資」とされる話が嘘か本当か、得か損かがわかります。例えば、ギャンブルは投資ではありません。

これはイメージの問題ではなく、ギャンブルは参加者同士の金の取り合いだからです。ある人が、バケツを用意したとします。そのバケツに10人が1万円ずつ出しあうと、バケツの中に10万円貯まります。当たり前ですね。

そして、バケツを用意した人がそこから10万円の10%、1万円を抜いて自分のポケットに入れ、10人の中から1位、2位、3位の人を決めます。

1位の人には4万円、2位の人には3万円、3位の人には2万円、合計で9万円あげます。その他の人は1円も残りません。みんなで出した1万円は何も産まず、1位から3位の人のポケットに入ってしまいました。

バケツを用意した胴元だけが確実に儲かり、残った金をみんなで取り合うゲームがギャンブルです。出した金は何も産まず、10%を胴元に取られて勝った人の手に渡ります。

誰かが幸せになれば、誰かが不幸になるのがギャンブルです。そして、ギャンブルには必ず胴元がいるので、参加者全体でみると胴元がちょろまかすお金の分だけ、負けることになります。

世の中には、あからさまなギャンブルと、一見投資っぽいギャンブルがあります。これらは基本的に、参加者が損をする、損をしやすい仕組みになっているので、基本的に手を出してはいけません。

例えば分かりやすいギャンブルである競馬は、出したお金のうち25%程度をJRAが持っていきます。パチンコは10%〜15%が、パチンコ屋に持っていかれます。パチンコをやる人の多くが貧しくて、パチンコチェーンのオーナーが大金持ちなのはこれが理由です。

また、ギャンブルとして最も強欲なのは宝くじで、みんなが出したお金の約半分が宝くじの主催者である地方公共団体に持っていかれます。宝くじを買った分の半額、追加で税金払っているのと同じです。

宝くじはワクワク感を買っているという意見もありますが、もっと他にワクワクする方法はあると思いますけどね。

これらのギャンブルが損をしやすいのは感覚的にもわかりますが、やっかいなのが一見投資っぽいギャンブルや保険です。

例えば、純金積立投資なんかは昔からありますが、私はやらないし勧めません。なぜなら、金などの貴金属は何も産み出さないため、自分より高い金額で買ってくれる人が出てくるのを期待するしかありません。ずーっと持ってても、何も産み出さず、その代わり貴金属店に手数料だけ取られます。

また、FXもほぼギャンブルです。自分が買ったドルを誰かが高値で買ってくれるのを期待するゲームです。みんなで金を出し合って、ドルと円を交換しあっているだけです。何も産みません。

FXを「投資」としてやっているサラリーマンはたくさんいますが、損をする確率の方が高いので、スリルを味わうことに価値を見出している人以外はやめましょう。

また、仮想通貨も同じです。仮想通貨自体が何かを産んでいるわけではありません。円をビットコイン等に変える仮想通貨投資もFXと同じで、自分と参加者同士がビットコインと円を交換しあっているだけです。ビットコイン業者が抜く手数料分だけ損をするゲームです。

また、保険も宝くじと同じです。みんなが集めた保険料から保険会社の手数料等を引き、不幸にも怪我や病気になってしまった人に金が入る、不幸の宝くじです。

皆さんが払う保険料は、保険金の支払いに使われるお金と、保険会社が会社の運営に使うお金に大別されますが、後者が約20%〜50%程度とされています。

皆さんが払ったお金の半分弱は、保険会社の経費になります。生命保険の営業は金持ちなのです。日本は皆保険であり、どんなに重たい病気になっても月額10万円程度の負担で医療が受けられるので、保険は今すぐ解約しましょう。

特に、大手生保の保険商品は、手数料が高い、色々と特約を組み合わせていてわかりづらい、というダメな金融商品の見本みたいなものばかりなので、すぐにやめた方が良いです。

保険に入る必要があるのは、貯金がほぼゼロで、子供がいて身寄りがいない片働き、の様な万が一働き手が病気になったら即アウト、みたいな家庭だけです。

それでもどうしても入らないと不安、という方は保険料の安いネット保険会社か、県民共済のような非営利団体がやっている、月数千円程度の保険に、精神安定剤だと思って入りましょう。

社会人になったら保険に入る、という風習は、保険会社の素晴らしいマーケティング戦略の賜物ですが、それに乗っかる必要は1ミリもありません。

投資と見せかけたギャンブル、保険にはご注意くださいね。

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